先日ある経営者の勉強会でこんな質問があり、改めて考える機会がありました。

「飲食店において商品力と販売力の経営配分をどうお考えですか？」と

この問題に対してある経営者は「どれだけ商品力があっても売れなければ自己満足だ」と答え、ある経営者は「最後に生き残るためにはやはりおいしいものを作り続けなければいけない」と答えていました。どちらの経営者さんも年商３０億を超える大きな会社のリーダーです。どちらの答えにも重みがあり、その会社の背景や実際の運営、商品、接客などを振り返っても、会社に信念のようなものが伝わってきます。

さて皆様の会社はいかがでしょうか？自社のターゲット、メイン商品、販売戦略、経営理念、収益モデルの5つの観点からこの課題に対しての自分なりの答えが出せますでしょうか？

私の考えから申し上げると大切なことは順序だといえます。

よく開業をなさる方にお伝えするのは、開業準備は順序が大切です。

何をおいてもお客様が来たくなる、関心をもつ引き立つコンセプトを打ち立てることからスタートして、次は必ずメイン商品の開発、選定、試作です。

まずはコンセプトと商品が決まらないと始まりません。商品を開発しながら売り方もアイディアがどんどん生まれてくるのが経営者です。

しかし売り方だけが決まっていても商品アイディアはなかなか生まれてきません（私の経験上）

また別の観点から申し上げると、売り方や接客、サービスの世界において、全く新しい手法やマーケティングは生まれてきていません。もっと言えば基本のマーケティング以外はありません。

企画立案、実行、検証、改善のPDCAサイクルを回し、仮説を確証にかえ、自社にあった販売方法を自社ごとに打ち立てることにより顧客の満足と自社の繁栄につなげる。これ以外にはないからです。

しかしコンセプトと商品力は実な「似て非なり」であり、会社、店ごとに個性と強みを発揮しやすい一面があります。

そうやって考えると経営者様の性格や会社の背景により「商品力と販売力」の問題もある一面に落ち着いてきます。

企業は人なり　と言われる言葉の重みを感じながら、自社の商品力と販売力を磨くことは自分磨きと肝に銘じました。

弊社は皆様の商売繁盛をお手伝いいたします。何なりとご相談ください。

飲食店経営サポート　マイミッション　代表　中島一也